全てが一点物!アンティーク家具・アンティーク雑貨の魅力とは?

古い家具の置かれた部屋

アンティーク家具や雑貨は、クラシカルな雰囲気が漂い、気品がある所が魅力的です。一度アンティークの魅力を知ると、その魅力にグッとハマるアンティーク愛好者も多くいます。ここでは、魅力を引き付けて止まないアンティーク家具・雑貨の魅力を紹介します。

そもそも「アンティークの定義」とは?

応接間

アンティークは、本来フランス語で「骨董品」を意味した物になります。実際には、アンティークのしっかりとした定義は今も存在していません。しかし現在では、アメリカが1934年に「100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」と説いた事がきっかけとなって、これがアンティークの定義として世の中に認識されるようになっています。

一点物のアンティーク!!

アンティーク雑貨

アンティークとの出会いは一目惚れに似ています。アンティークとの出会いは全てが一期一会であり一点物です。機会を逃してしまえばもう二度と会う事が出来ないかも知れないし、巡り会う事が決められていた運命だったならば再会を果たせるかも知れない、そんなドキドキ感やワクワク感があるのです。自分の胸をときめかせくれるアンティーク商品との出会いを大切にして下さいね。

アンティーク家具の魅力とは?

雑貨屋

「当時の歴史」や「生活感」を感じられる事

アンティーク家具と言うのは、長年が時が経った事で滲み出てくる深みや味わいがあって、造られた家具の形やデザインからは時代の趣を感じる事が出来ます。特に、その時代のライフスタイルや生活感を感じる事の出来る海外のアンティーク家具は、その当時の時代背景や様子を感じ取る事が出来る為、アンティーク家具の愛好者の方にとっては大変心を掴まれるポイントとなっています。

「希少価値が高い物」を入手出来る事

100年近く経ってもまだ尚アンティーク家具の歴史が残っているかと言うと、アンティーク家具は高級な素材を使っており、ちゃんとした工程で一つ一つ丁寧に作られているからです。アンティーク家具の中にか、現代ではどうしても手に入らない木材が使われていることが多く、希少価値が高いものも多いです。

何度でも修復することが出来る事

何度でもアンティーク家具は修復をして使い続ける事が出来ます。なので、定期的に家具の手入れを行う事によって長年使用する事が可能である点も魅力の一つです。今まで自分が使用していた家具が子供それがまた孫へと代々受け継いでいく事が出来るので、自分達家族の歴史も家具の歴史と一緒に刻んでいく事が出来ます。

アンティーク家具に使用されている木材とは?

木目

当たり前の事ですが、アンティーク家具と言うのは、大体が木材で造られています。パッと見た感じ同じ木を使用した家具に見えても、実際は様々な木材を使用して造られており印象や雰囲気も異なってきます。では、実際どんな木材がアンティーク家具に使用されているのでしょうか。ここでは、アンティーク家具の使用木材の代表的な素材をご紹介していきたいと思います。

アンティーク家具の王道木材「オーク」

アンティーク家具の中でも最も多く使用されている木材は「オーク材」です。日本名でナラ材の事を指しています。ナラの木と言うのは、日本では良く嫁入り道の婚礼箪笥(たんす)として用いられており、堅く丈夫な木である事から彫り向きの木材です。彫刻されたアンティーク家具の多くは、オーク材が使用されています。

オーク材の良いところとは?

木目模様がハッキリしている

タイガークランクとも言われており、虎の模様が入っているのが特徴です。虎斑(とらふ)と日本では呼ばれ、オーク材の独特な模様は何とも言えない美しさがあります。
基本的に、オーク材の木目には以下の3種類があります。

  1. ①「柾目(まさめ)」:シンプルな真っ直ぐの模様が特徴的
    木材の中心近くを切り出した板で、木目が直線的でまっすぐで美しく、木の収縮があまり無く反りにくい特徴を持っています。木の中でも柾目模様を切り出せる部分は限られる為、広範囲で切り出す事は出来ず、幅広く切り出すには太い幹の木が必要になります。近頃は、木材減少によって太い幹の木も少ない為、幅広い柾目を入手する事が難しくなってきています。板目と比較しても量も少ない為、価格に関しても高くなっています。
  2. ②「板目(いため)」:オークらしい模様が特徴的
    丸太を縦に切って板に加工されており、オークらしい山の形をした木目模様がしっかり現れるので、家具としての仕上がった時、落ち着きのある雰囲気があり人気です。1本の木から板目を切り出せる量も多いので、価格に関しては、柾目に比べてお手頃価格となっています。
  3. ③「虎斑(とらふ)」:オーク材ならではの特有の木目が特徴的
    オーク材から柾目を切り出す時に、柾目を横切る縞(しま)状の局部的なねじれ・湾曲が現れてくる時があり、その模様を「斑(ふ)」と呼んでいます。その木目が虎の毛のように見える事から「虎斑(とらふ)」と言われ、オーク材の中でも希少な木目です。虎斑は、取れる量が少ない為、入手する事が中々出来ないとても貴重な木材です。

耐震性・耐久性に優れている

耐震性や耐久性に優れているので、家具のみならずフローリング材やウィスキーの樽としても広くオーク材は活用されています。オーク材は、長く使用していく事で素材の色に深みが出てきて、定期的な手入れを加える事で更に深い味わいを引き出していく事が出来ます。また、オーク材は他の木材に比べて虫が苦手とするタンニンが多く木に含まれている為、害虫にも強い事が挙げられます。木材の持ちが良い為、アンティーク家具にオーク材を使用されている物は保存状態が良く、美しい状態の家具が今でも沢山残っています。

高級木材「ウォールナット」

日本語でウォールナットを表すとクルミと言う意味になりますが、木材のウォールナットの場合クルミは別の木に分類され、一般的にオニグルミを指します。ウォールナットには色々な種類があり、家具材の正式名称は「ブラックウォールナット」と呼ばれる木を使用しています。

ウォールナット材の良いところとは?

素材の安定性に優れている

世界三大銘木の一つであるウォールナットは、強度が強く木材が乾燥してきても木に割れ目が入る等の狂いが少なく、加工・接着・塗装等においてもとても優秀で、家具の素材として大変適しています。また、昔から木目が美しいとして高級木材として扱われており、大統領の演説台や世界的に有名な高級車のウッドパネル等にも使用されています。

経年変化

ウォールナット材は、木材の経年変化があります。本来、落ち着きのある茶色をしていますが、年月が経ってくると木材の色が少しずつ明るく変化をしていきます。

経年変化の理由とは・・・

ウォールナットの木に含まれている「カテキン」「リグニン」「タンニン」等。
これらの成分が酸化する事で色に変化が現れます。
ウォールナットには、酸化によって茶色く変化するタンニンが多く含まれていますが、このタンニンは、主に紫外線を浴びる事で徐々に酸化していく特徴を持っており、茶色から薄い色へと変化していきます。これがウォールナット材が経年変化で明るくなる理由です。 また、適度に木材が油分を含んでおり、色の変化と共に光沢の美しさも楽しむ事が出来ます。

黄金の木「マホガニー」

マホガニーは世界的に希少で高級な木材として認識されており、「黄金の木」「赤い黄金」とも言われています。ホテル、豪華客船の内装、家具等、幅広く使用され、とても人気の高い高級木材の一つです。木本体の繊維に光沢があって、光が当たるとリボン杢と言われる縞模様が見えます。特にイギリスでは、マホガニー材を使用したアンティーク家具は好まれています。

マホガニー材の良いところとは?

加工性・耐久性に優れている

マホガニー材は、加工がしやすく耐久性に優れています。今まで木材で表現出来なかった、繊細な透かし彫のデザインが特徴として挙げられます。マホガニー材は、イギリスのジョージアン様式時代に普及されており、ロココ様式やバロック様式と言った豪華で美しい装飾を造り、線が細く綺麗なラインで仕上がった家具は上品さをまとっています。

経年変化

マホガニー材は、磨いていく程に木材が美しくなります。木材の色は赤茶色が特徴的で、長い年月をかけて光や空気等に触れる事で木の色味や模様が段々と変化していきます。初めの頃は全体的に淡い色をしていたが木目が経年変化で徐々に味わい深さが増して、落ち着きのある赤褐色に変化をしていきます。

アンティーク雑貨の魅力とは?

多数の古い時計

日頃、私達の生活の身近にある雑貨は気分を楽しませてくれ、より生活を充実させてくれるアイテムとして存在しています。部屋に物が全く無いと何処か寂しい雰囲気がありますが、アンティーク雑貨を一つ取り入れてみるだけで、部屋の雰囲気が一気に変化します。また、自分で取り入れた雑貨の種類によって、部屋を色々な雰囲気に変える事が可能です。アンティーク雑貨を取り入れて自分の思い描いている空間を作り上げると、更に家で過ごす時間も心地良く感じる物です。では、このように暮らしを彩るアンティーク雑貨の魅力とは一体どこにあるのか、ご紹介していきたいと思います。

オリジナルの魅力が溢れている

他のジャンルの雑貨には無い魅力がアンティーク雑貨にはあります。長い時代を経て大事に使用されてきた味わい深い良さを感じる事が出来ます。アンティーク雑貨に触れると、どんな時代背景の中で使われてきた物なのか等を想像しながら、使用したり鑑賞したりする事が出来ます。このように、雑貨を通して雑貨が生きて来た歴史を一緒に感じれる事が魅力として挙げられます。

世界に一つのアンティーク雑貨

現代のように、一つの商品を大量生産するような生産技術が発展していない時代であった為、同じ雑貨であっても雑貨一つ一つの形状・色・柄等が少しずつ異なっており、全く同じ物が無いと言う特徴があります。これは、現代の大量生産の商品では出せない魅力です。それぞれの雑貨に個性が宿っていて、見る人を楽しませてくれます。このように、オリジナル性があるアンティーク雑貨は、希少価値が高い雑貨も中には存在します。

暮らしと「アンティーク家具・雑貨」の融合

古い時計

アンティーク家具や雑貨と言うのは、時代を超えて長きに渡り人々から愛されています。ファッション等はその時代の流行りが服があり、流行が終わり飽きがくれば次にまた新たな流行がやってきて変化をしていくものです。しかし、ファッションでも定番商品はいつまで経っても生き残って、使いやすかったり、コーディネートしやすかったり、安定感を感じます。これは家具・雑貨に関しても同様の事が言えるのです。アンティーク家具・雑貨と言うのは、正に定番なのです。使い勝手が難しかったり奇抜過ぎるデザインでは、100 年以上も人々から愛される事はありません。アンティーク家具・雑貨は、アンティークの味わいを失う事無く、私達の暮らしに自然な形で寄り添ってくれます。暮らしとアンティークの融合は、空間に趣を出してくれる素敵な物が沢山あるのです。

まとめ

皆さんにとっての”アンティーク”とは一体どんな物ですか?「人の手を渡り代々大事にされてきた物」「長い歳月を経て深みが増してアート性を兼ね備えた物」等、自分基準のアンティークの定義をしっかり持つ事で、商品を選ぶ時にもその基準が参考となって満足のいく買い物を楽しむ事が出来ます。アンティークの世界にはハッキリとした定義が無いからこそ、個人の判断・基準が大事になります。沢山のアンティークアイテムを見て、アンティークを見る目を養って、自分なりのアンティーク探しを楽しんでみて下さいね。


アンティーク 雑貨